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第15話

第15話


Q:なぜ小町時代はアルバイトが辞めなかったのですか?

A:わかりません。わかっていたら本にして売ります。笑
 おそらくベストセラーです。

ただ、新しいアルバイトの子の【初日】は僕もドキドキします。
今日次第で、明日は来ないかも知れない。
そんな緊張感を僕に与えてくれます。笑
最初の1~2か月はなかなか安心できません。


意識しているのは
①ホームになるまでは気を使いまくる!(もちろんその後も)
②簡単な事は先輩アルバイトに教えるが、大切な事は自分が言う
③一気に詰め込まない。一気に教えない。必ずまだ教えても大丈夫?って聞く
④一緒にやる!のスタンス

①ホームになるまでは気を使いまくる!
は当然です。それとは別に
新井さんは時々【〇〇さん、少し新人のAさんと喋ってきて!】と言います
〇〇さんが話し終えると、次は△△さんにお願いします。
なるべく、全員と会話をさせます。
おそらく新人のAさんは、新井さんよりも一緒に働くアルバイトと
仲良くなりたいやろうから。


②簡単な事は先輩アルバイトに教えるが、大切な事は自分が言う

略語の書き方、テーブル番号、レジ・・・作業は僕は教えないかな?
そこは先輩アルバイトに。
ただ、返事がなんで大切か?
この場合はお客さんが優先ね!とか。
これが出来る様になると、後は暇な時に【クイズ】っぽく言ってみたり、
慣れてきたら、働いていてわからんてなる時とかある?とか聞きに行きます。


③一気に詰め込まない。一気に教えない。必ずまだ教えても大丈夫?って聞く
意外と大切です。
頭の良さは人それぞれです。
教える側は何日もかけて覚えた事を1日で教えようとします。
そりゃ、無理あるで!
あるあるです。
先輩アルバイトが教えていて、新人が聞いている時は絶対見る様にしています。
教えすぎてて困って無いか?
消化していないのに、さらに次を教えようとしてないか?
意外と大切な事です。

④一緒にやる!
ここはええよね。

後は、初日や2日目は簡単なGOALも設定します!
ソフトドリンクとビール入れられたらOK!とか。


ええ~~~~~~!??

めんどくさってなった人もいるかも知れませんが、
僕からしたら、
求人原稿打ち合わせして、
応募の求人に電話して、ブッチされて
面接して、採用して、、、、

の方がはるかに面倒くさいです。

後、気を付けるのは新人の子が入った時に
その子以外の【仲間内で盛り上がる事】は怖いです。


個人的には、新人の子から話しかけてくれたら、よし!と少し安心します。


では、本編


やった!

とうとうZabouまでもが黒字だ!!
UNOの時の倍近い売り上げになります!
少し人件費がかかる構造になりましたが、
おそらく改善すればもっとよくなるだろう!


年明けの1月もZabouはバッチリ!!
もちろん全店黒字!!

12月に続き、過去最高の1月!


大坂出店&EKIZOの出店!!


たまりません(><)



そして、その2か月後・・・










カワードの口座から3000万円が消えます。

翌月にもう1000万が消えます。

たった2か月で4000万円が消えます。



コロナです。
4000万が消えた後に、魚のじげんの見積もりが来ます。

金額は3500万。


7500万・・・・・・・・・




??????????


ニュースでは当時の総理大臣が【無利息・無担保の融資】と言っていましたが、
融資=借金  です


!?


何で借金せなあかんの??



と思いつつも、そんな事は言ってられず借り入れに行きます。



普段の書類とは違う特別な書類も必要で、

その特別な書類を申請するのに6~7時間待ち。。。


スタッフには【給料は全額出します!少し休んでて。後から指示を出します!】


7時間待って、やっと書類申請すると、

役所【この書類じゃ通りません。又、明日にでも作り直して…】
新井『又、7時間待ったりするのですか?』
役所【おそらく・・・】



プッチーーーーーーーーーーーン!


この時ばかりはさすがに新井さんも腹立ちました!!


どれくらいか!?



白サロンを忘れた松ちゃんくらい!!






※本人には了承を得ています。
新井さん以外の使用はご遠慮ください。



とりあえず3000万借りたが、一瞬で消えます。

そこからさらに3000万!


その後もう2000万!!


生中おかわり!って感じでどんどん借り入れが増えていきます!!



この頃からテイクアウトをはじめます。

大赤字です!!

やる事なす事すべて大赤字!!


スタッフのモチベーションも大下落!!


一瞬で全てが消えていきます。


ただ、嬉しかったのがテイクアウトの【西チーム】の貢献です。

新井さんがとりあえず20食でええよ!と言いましたが、
西チームは初日から20食以上売りに行きます。

嬉しかったな~~


初日から!ってのが嬉しかった。
初日から20食以上って事は、それ以上売る前提で構えてないと出来ません。
文字通り【心構え】です。

この時は、新井さん本当に嬉しかったです。



しかし、大赤字には変わりません。


この時は毎晩夜中まで事務所で1人で何か出来ないか模索します。

毎晩夜中まで・・・・
真っ暗な画面のパソコンの前で
なんか出来ないのか・・・・



起死回生はないのか・・・・・




何をしても全て大赤字です。


毎月1000万以上が消えていきます。





そして、やっと営業再開の目途が立ちます。



全店がきらきらしたあの影はなりをひそめ、


再開してもお店は赤字・・・



そして、もうひとつ


営業再開後に起きた事は・・・・


僕の携帯に
Aさん:新井さん、お話しがあります
Bさん:新井さん、少しお時間頂けますか?
Cさん:新井さん・・・
Dさん:新井さん・・・


やっと再開できましたが、
再開後には多くのスタッフが辞めていく事になります。






誰も悪くありません。


長い休業期間で考え出した子もいます。
元から辞めるつもりだった子もいます。
コロナがきっかけで飲食業界を辞めた子もいます。



しゃーない。
経営者ならこういう事もある。




しかし、このコロナ過、新井さんはそこまで絶望に至りませんでした。


もっとツライ事を経験したからです。


それと【ここまでやり切って倒産したらしゃーない】
【うちが倒産するなら他所もするやろう!】
と思えたからです。
『大丈夫。うちは絶対潰れない。死に物狂いでやったもん!
それであかんかったらしゃーない。』


借り入れに関しても【一生分借りたらぁ!】って腹も括りました。



ツライだけじゃありませんよ!

こんなコロナ過でも、うちに入社してくれた社員も多数いました!!


これも嬉しかったな~~~~







たぶん、そこまで新井さん追い詰められて無かったようにも見えます。
【とことんの地獄】を2度経験したので【地獄】に対する免疫がありました。

その後、議論をふんだんに醸し出す【協力金・補助金】関係も打ち出されます。



って言いながらも、
助かったぁ~~~~~~とはさすがに思いました。


つづく

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