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第4話

第4話

いまだにアルバイトが1人も辞めないおかげ小町。
新井さんが初めのアルバイトMTGでやったのが・・・


何と!


手作り紙芝居!!


新井さん特製紙芝居でみんなに大切な事を伝えていきました。
※主人公はスヌーピーです。


書けば書くほど自分のぶっとび具合に、僕が驚きます。

※次、どこかでMTGする時あったら紙芝居復活させよう!

2店舗黒字!
つかの間の安息の日々。
新井さんも人生初の沖縄旅行に行けるくらいの余裕は出来たぞ!


そんな時に、新井さんイタリアンやりましょう!ってお声をもらいました。

時代はバル・バールの全盛期。
初めての路面店。
そうです!
UNOです。

2か月目ですぐに400万!!

そこからはどんどん上がっていきます!!
物凄く大盛況!!
4年で3店舗。
しかし徐々に歯車は狂っていきます。
新井さん、一番大切なのを見落としていました。



そうです。


会社を運営する上で一番大切な物・・・


それは


お金でも

技術でも

人脈でもありません



それは



経営理念です。


この時の新井さんの失敗は流石に書けないので、省きます。

ただ、小町の5番テーブルで、亮太の前で涙を流したのは覚えています。


理念の無い経営の結果は、、、
ちょっからは閉店・・・
UNOは売り上げを最大40%落とします。


多くのスタッフが辞めていき、
呆然とした日々を送ります。


内容は省いたので伝わりにくいですがあの時は


完全に終わった・・・



そう思いました。


嫁に『いつの俺が一番辛そうやった?』と聞くと、
真っ先に【3店舗になった時やんね!】
と、出てきます。


経営理念が無い会社がどうなるか?


そもそも経営理念って何?


ええ~~~~
そんなマニュアルっぽいの嫌だな~~~


って、経営理念=拒否反応があると思うので、説明します。


そもそも経営理念ってのは、朝礼で唱和するような物をイメージしたり、
社長室の後ろに飾られてる文字みたいなんを想像しますが、
※まぁそれも間違いでは無いが…

社員間の意思疎通のツールです。

例でいうと

新井さんが面接をします!
うちはこういうお店で、こういう会社で、こういう所を大切にしています、、と説明します。

でも、実際働いて全然違うと【なんでやね~~~ん!】ってなり、辞めていきます。
接客の仕方もそう。
社員への教え方、スタッフ間のコミュニケーション、お店のやり方

そしてお店の在り方・・・

カワードで働く従業員の在り方・・・


そこが【個の価値観】を優先すると、必ず現場に混乱が生じます。



経営理念が無く、規模が増えていき、


そして


崩れるのなんて一瞬です



そして僕は完全に崩れ落ちました。


莫大な借金だけを残して



そのダメージはちょっからの非じゃありません。
目の前が完全に真っ暗になりました。



廃人です。



完敗です。



立ち上がれない。




あまりにも情けなさすぎて、お店にも行けません。



そんな呆然とした日々を送る、廃人になってしまった僕の元に、姉から手紙が届きます。

そしてその中に本が1冊入っていました。


その本の面白さは??でしたが、

ただこの【本を読む行動】が多少の気を紛らわします。
少し正気を取り戻すと僕はいろんな人に会いに行きます。
それは友達や家族とかでなく、僕よりも何十歳も年上の方達です。

うちの税理士の先生が60歳くらい?のご高齢な方ですが、そういう方達に
話を、教えを請いに行きます。
ぼろっぼろに泣きながら、
『経営ってなんですか・・・』
『なんでも良いから僕に何か教えてください・・・』



僕は今まで何をやらしてもそれなりに出来た。

学生時代の部活動も
リクルート時代の営業も
おかげ小町も


でも・・・


経営者の世界は・・・



甘くなかった



全く自分が通用しない・・・


狂気の様に休まず働いても、通用しない。





この間、いったいどれくらいの本を読んだのだろう


松下幸之助
孫正義
稲森和夫
ホリエモン

日本を代表する経営者をはじめ、本に没頭する日々を送ります。


その間の経営は、トントン~ゆるやかな赤字くらいでした。
すぐには潰れないので、ひたすら勉強する日々が続きます。



そして、少し月日がたち、
自分なりに頭を整理し、
最後の挑戦をします。



これであかんかったら、もう経営者はやめよう。
この会社を閉めよう


そしてぎっりぎりの予算で新店舗をOPENします。

『365日満席のお店になるまで、絶対休まないぞ』


またそれか~~~~い!!
また休まへんのか~~~~い!!


でも、今回は少し違います。


圧倒的敗北を知り
自らの過ちを受け入れ
素直に学び
世間や流行に流されず、
原価やオペレーションだけじゃじゃなく、

世の中に必要とされるお店を作りたい!!

そして【新井さん】が世間に通用するのか?



これであかんかったら辞めよう・・・


2015年6月

こまじろ OPEN


つづく。
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